言葉の違いってそんなにある?


 東京の人間が大阪に行く前に一番気になるのは「言葉が違うのではないか?大阪弁の中で暮らしていけるだろうか?」という事であろう。結論からいうと、全然OKである。確かに語尾の言い回しが微妙に違ったりする。でもそれで意味が分からないという事はない。また大阪人が東京人の言葉を理解しないってことももちろんない。昔はいざ知らず、今では東京でも大阪でも使う単語自体はほとんど同じという気がするので、その意味では言葉の違いは気にならない。
 しかし、アクセントとイントネーションは東京と違う。というより「言葉の違い=イントネーションの違い」と思っても間違いではないだろう。とにかくこれでもかっていうくらい東京といちいちイントネーションがひっくり返っている。今から思うと、このイントネーションに慣れるまで1年位かかったであろう。大阪に来て1年位は、耳から脳に言葉を伝達する前に1度イントネーションを自分の中で変換していたような気がする。
 さて、東京人がもう一つ気にする事は「街中で東京弁をしゃべっていたら周りからにらまれるのではないか?」という事がある。というより東京人は「大阪で東京弁をしゃべるとまわりからインネンをつけられるに違いない」と思い込んでいる節がある。そんなことは実際にはまずないだろう。東京弁をしゃべる集団が電車のなかでわいわいやっていたら「こいつら何だ?」と内心思われているかもしれないが、せいぜいその程度であろう。もちろん関西人は東京弁の会話を聞くと「なんで標準語しゃべってるの?」とは思うかもしれないが、こっちが東京育ちと聞くと多くの場合納得する。そんなもんである。



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