バークレーに行ってきました
(8th International Conference on Electron Spectroscopy & Structure)

2000年8月8日から12日まで米国サンフランシスコの近郊バークレーでICESS8(第8回電子分光に関する国際会議)が行われ、参加してきました。また、その後で第3世代VUV放射光施設Advanced Light Source (ALS)も見学してきました(ここをクリック)。

   バークレーはUC Berkeleyという広大な大学を擁した学生街で、常にバークレーのシンボルとして登場するのが左の時計台。でもICESS8の会場はUC Berkelyの中でもはじっこにあるCLARK KERR Campusで行われました。参加人数は数百人といったところでしょうか。

 毎日朝8:30から始まるというなかなかハード?なスケジュールかと思ったのですが、すぐそばに食堂も宿舎もあるので実際にはそれほど朝つらいということはなかったです。右は初日午前最後に招待講演をする菅先生。この日は朝からP.D. Johnson (BNL)の高温超伝導体の角度分解光電子分光から求めた自己エネルギーの話があり、さらにZ.-X. Shen (SSRL), J.C. Campuzano (University of Illinois at Chicago)と続いて最後に菅先生の発表でした。どうも光電子の業界では高温超伝導体ではフェルミ流体論が破綻しているという方向に行きつつあるようです。口頭発表の会場は机がなくてイスだけなので、ちょっとつらかった。ちなみに私(関山)は初日午後にポスターで発表でした。まあまあそこそこに盛況だったかな?ちなみに私の講演のアブストラクトはこちら  

   さてアメリカというと禁煙の国。たばこ吸ってるだけで白い目で見られるという噂に戦々恐々としていましたが、実はサンフランシスコとその周辺(オークランド、バークレー、スタンフォードも入るのか?)はアメリカでも例外的に喫煙に寛容な地域らしい。もちろん建物中では禁煙だけど入口にはほら、灰皿が! ああ、よかった。これが同じカリフォルニア州でもロサンゼルスにいくと全然違って、やっぱり喫煙に厳しいらしい。喫煙者の皆様、心して米国にいきませう。

 最終日前夜のバンケットにて。左から菅先生、Yeomさん(前東大工尾嶋研、現Yonsei大)、林君(東大物性研)、坂本さん(菅研OB、現Linkoping大)、そして関山。 「カリフォルニアの夏」はさぞ暑いのだろうと勝手に想像していたら、完全に裏切られた。朝は曇る事が多く、しかもめちゃめちゃ涼しい。半そでシャツ1枚では絶対に寒い!昼でも日陰はすずしく、夜日が暮れるとマジで寒い。このバンケットの夜もあまりの寒さに上着(カーディガン+ブレザー)を取りに戻る始末。夏にサンフランシスコ周辺に旅行する人は気をつけましょう。  


ALS見学記はここをクリック



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